コントラバス物語本日は、オケでは、絶大な存在感を誇るコントラバスの物語_story(366) 2005.12.21今夜からまた大寒波。先日(12/18(日))以上の大雪の予報。 長さ約2mのこの楽器、存在感があります。いつも立って弾いていますので、オケ全体を見渡すことができます。オタマジャクシの数も若干ヴァイオリン属よりも少ないため、時間的に余裕があるのでしょうか、オケで一番の批評家がそろうパートでもあります。 絵は、コントラバスの仲間達 演奏会リハーサルの風景です。オケでは通常10本で弾いていますので、圧巻です。violaをすぐ前で弾いているのですが、音の振動が床から伝わりものすごい迫力です。Beethovenの第九では同時にチェロも鳴っていますが、コントラバスの迫力は相当のものがあります。 5弦がこの絵では中央のコントラバスです。violin属と同じように糸巻きが突き出る形になっています。通常は、歯車が2個噛み合わされるため後ろにそる形になります。 外周の特徴あるカーブが1台だけ違うコントラバスがあります。一番右側のコントラバスがそれにあたりますが、 制作者(メーカー)によるそうです。細かな曲線のある装飾が板に書かれ、美しい芸術品でした。 絵を描かないと通常気づかない部分です。 事典: コントラバス コントラバス(kontrabas)は4本または5本の弦を持つ大きな弦楽器です。 ダブルベース(英語起源)、ストリングベース(弦バス。吹奏楽で管楽器の低音楽器に対し)、ウッドベース、アップライトベース、アコースティックベース(ポピュラー音楽でエレクトリックベースに対し)とも言われます。呼称が多いのは、コントラバスがさまざまな場面で使われることのあらわれです。 バイオリンやビオラ、チェロなどの他の弦楽器とは全く別種の弦楽器であった、ヴィオラ・ダ・ガンバ(脚で支えるヴィオラ)属の仲間でした。 ヴィオラ・ダ・ガンバ属のもっとも大型で、低音域を受け持つ楽器が「ヴィオローネ」でありました。コントラバスはこのヴィオローネ(Violone)から発展した楽器です。 ヴィオラ・ダ・ガンバ属であったため、弦は3本から6本までと19世紀になってからも一定ではありません。 現代のコントラバスは4弦(e-aーd-g)または5弦(c(またはh)-e-aーd-g)と4度間隔で調弦します。 弓に関しては、「フランス式」と「ドイツ式」の2種類があります。弓の持ち方もそれぞれ異なり、「フランス式」はヴァイオリン属と同じようにオーバーハンドで持ち、「ドイツ式」はアンダーハンドで持ちます。 ドイツ式弓は、ヴィオラ・ダ・ガンバ属の弓から発展したものです。 5弦をときどき見るのは、チェロと同じ楽譜(全体に1オクターブ低いが)を使って弾かれることがおおく、チェロの最低音C音(これよりも1オクターブ低い実音)が4弦コントラバスにはなく、泣く泣くチェロと同じ音程のCを弾いていますが、5弦があれば着実に、チェロの最低音Cよりも1オクターブ低い音が出せます。H音に調弦する場合も多く、4度の調律を守る場合はHとなります。 因みにチェロは、ヴァイオリンの先祖の一つである「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕で支えるヴィオラ)」のバス楽器が起源です。 |